銭湯に行こう!~550円のパラダイス③『蒲田温泉』後編。2階のレトロ空間でプハーッ&ほっこり

温泉銭湯「蒲田温泉」。“名物”である真っ黒のお湯はとても熱いのですが、しっとり気持ちのいいお湯です。高温湯に5分ほどつかり、いったんジェットバス風のお風呂に移動します。のんびりとバブルを体に受けながら隣の電気風呂に手を伸ばすと「ビリビリッ」と衝撃が全身を走りました。こちらはかなり刺激的ですので苦手な方は気をつけたほうがいいと思われます。サウナの入口にある水風呂は地下水を使用しているのでとても冷たいです。こちらでクールダウンして、仕上げはやはり真っ黒温泉へ。低温湯(と言ってもかなり熱いのですが……)に10分程度つかり、“整った”気分になったところで湯から上がりました。

脱衣所で着替えているとき、ちょっと携帯電話を見ていたんです。すると地元のおばあちゃんが壁に貼ってある紙を静かに指差しました。「撮影禁止!」。そうです、銭湯の中は撮影してはいけません。「ごめんなさい。紛らわしかったですね」と謝ると、「ここではそういう機械は触らないほうがいいわよ」とにっこり。銭湯は地域の宝、ルールは守らないといけませんよね。そういえばドライヤーは最近流行りのリファがありました。町の銭湯にもこまめに営業するから認知度が上がるんでしょうね。

さて、いよいよ湯あみ後の“ご褒美”タイムです。本日の酒処は、2階の「蒲田食堂」。「プハーッ」の一杯を想像し、はやる気持ちを抑えながら、先に番台(フロント)でアレを購入します。「東京銭湯コレクションカード」、通称「ふろコレ」です。お姉さんに聞くと、「ありますよ」との嬉しいお返事。1枚目をゲットしました。しかし、専用ホルダーは売り切れて今はないとのことでした。残念。ロビーにはソファがありくつろげそうです。そこにあるショーケースには、Tシャツやトレーナー、タオルなどたくさんの可愛い蒲田温泉グッズがありましたが、今回は見るだけにしておきました。

では、さっそく2階の秘密空間へGO! 入口にあるのれんの右下には小さな赤い文字で「2階へアガる」。気分も上がるというものです。

薄暗い階段を上がると、広いスペースが現れます。まるで温泉旅館の宴会場のよう。畳の部屋に低いテーブルと座布団が並んでいます。そしてなんとステージもあるのです!今すぐ「純烈」が歌いそうです。カラオケもあり、いろいろな集まりに活用できるとのこと。知る人ぞ知る町のオアシス、楽しそうですよね。奥にある厨房を囲むカウンター席はちょっぴりおしゃれ。リニューアルして1人でも飲みやすい場所を作ったみたいです。

席に座り、生ビールと冷ややっこ、味噌こんにゃくという、酒呑みの王道のような注文を済ませました。待っている間、部屋を眺めていると、壁の「キンミヤ焼酎」と描かれた昭和レトロなポスターが目に留まります。調べると、三重県で製造されており、正式名称は「亀甲宮焼酎」。「きっこうみや」が「キンミヤ」になったみたいですね。全国の大衆酒場で愛されてきた「最高峰の甲類焼酎」、鈴鹿山系の超軟水を使用して仕込んでいるそうです。「下町の名脇役」ともありますから、ここ蒲田の雰囲気にもピッタリ。

そうこうしているうちに“ご褒美”の一杯が運ばれてきました。湯上がりの一杯目のビールはなぜこんなに美味しいのか。こんなタイトルの本があれば即買いしてしまいそうです。おつまみも素材の味が生かされていて美味しいんですよ。ゆったり楽しんでいると、予約しておいた「温泉釜めし」が出てくるとのことで、もう一杯、キンミヤハイボールを注文してしまいました。小さな釜でふっくら炊いた釜めしは、湯気の香りだけでお酒がすすみそうです。まず具材をおつまみにし、途中からおこげまで混ぜていただきました。とてもあったかいやさしい味でした。

ラストオーダーは20時30分で21時閉店。飲みすぎず、お腹いっぱいになるには丁度よい時間。お店は12時から開いているそうなので、朝風呂からの昼飲みなんていうのも最高の時間になること間違いなし。こうして1回目のパラダイス体験を終え、いい気分で岐路につきました。次はどこに行こうかな。

記念すべき1枚目の「ふろコレ」(100円・税込み)。コレクター魂に火がつきます。私は気づかなかったタイル絵、男女浴場共通の壁にありました……

大ヒット映画『国宝』で、女形の吉沢亮くんが地方巡業で踊っていたようなステージ。誰もがここに立てるのです

いたるところに“昭和レトロ”が……こういう女性のイラストが描かれているポスター、定番です

国産材料にこだわった「名物温泉釜めし」とお食事の数々。1人でも大事な人や仲間とでも、ご家族とでも、それぞれの楽しみ方がありそうです

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