さて、レッスン2回目。クラブの上げ方やトップの位置などをレッスンプロが直接手で持って指導しながら、生徒たちを1人ずつ教えて回るスタイル。昔はこういったスタイルのレッスンが主流でしたけれど、今思うと、これはあまりおススメしません。なぜなら、単純に自分のために割いてくれる時間が少ないし、自分に合った教え方をしてもらえないから。
それでもやはり、まずはしっかり基礎を理解するべきだとは思うのです。あとは、スウィングの基礎が身に付くドリルみたいなものが何かないと、レッスン時間外に自分一人で練習などできないものです。何もないまま自己流で練習してしまうと、まさに「下手を固める」。私がそうでした。
実は2回目のレッスンのとき。「結構当たるなあ」と思いながら、7番アイアンでガンガン打っていたのです。レッスンプロは私の番がくるまで教えてはくれません。それで調子に乗って打ちまくっていました。
ギクッ……急に腰に嫌な痛みが……いわゆるギックリ腰です。当然、その後はしっかり打つことなどできなくなり、残りのレッスン時間は恥ずかしくてぼちぼち打って終えました。
家に帰ると痛みが増し、学生時代以来のギックリ腰に。数日間、シップを貼って、おそるおそる歩いて過ごしました。
30代の過信です。準備体操も何もせずにクラブを振り回したらそうなるのです。そして、その後のレッスンから足が遠のいてしまいました。残り4回のレッスンをムダにしました。
ダメの連鎖です。そんなとき、会社の先輩が「そろそろ、早朝ラウンドでもやってみるか」なんて誘ってくるんですよ。断ればいいのに、「まあ、2回のレッスンでも当たっていたから、何とかできるかな」と、すでにレッスンに通うのをやめたことは隠して、早々とコースデビューです。
ある日の出社前にハーフラウンドしました(このときのゴルフ環境は素晴らしかったのです)。が、結果は散々でした。チョロを打つこともしばしば。それでも、1発当たったときの気持ちよさ、芝の上を歩いてボールを打つことは楽しいと思えたんです。ここが救いでした。ゴルフという競技につきまとうルールとマナーに関しても、早朝ラウンドであまり人がいなかったので、後ろの組やスロープレー、時間を気にする場面はそれほどなく、いわゆる「とりあえず、使うであろうクラブを2、3本持って走れ!」という先輩の助言だけ守っていれば、誰にも迷惑をかけることはない状況でした。
ゴルフを続けるかどうかの分かれ目……これはゴルフしていると何度かやってきます。最初の頃はやはり、「ボールに当たること」「自然のなかで気持ちよいと思うこと」「もっと上手くなれそうな気がすること」だと思います。要は、このスポーツをやっていればこれからもっと楽しくなりそうな予感、これを持つことが大事です。
だからこそ、①自分の準備、②周りの仲間、③お天気、が大事なんです。私には①が欠落していた。これが今にもつながっています。“個性的”と言うしかない、情けないほどの美しくないスウィング。でも最初の頃は3つのうち1つでもあれば、ゴルフは続けられます。
一応、グリップの形になっている練習器具(現在世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーがいまだこれを使ってチェックしているというから、ある意味、すごい練習器具なのかもしれません)は買ったんですよ。でも、これを毎日握って、1人で黙々と素振りするような根性が私にはありませんでした。
やはり、最初のレッスンはコンプリートすべきだったんです。なぜ、準備体操を少しでもしなかったのか。なぜ、一人で勝手に調子に乗ってガンガン打ったのか。なぜもっと、真摯にレッスンプロの指導を受けなかったのか、もっとわからないことは質問すべきだった……反省点はたくさんあります。
今回とにかくお伝えしたいことは、「ゴルフはまず習え」です。
私のゴルフ仲間の中でも、特に遅くからゴルフを始めた女性たちは、とにかくしっかりレッスンを受けています。そしてみなさん、“先生”を信じて、素直に学び、一生懸命練習し、結果スウィングが美しい。それは目先の結果だけではない、先の可能性を感じさせてくれるスウィングなんです。

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